平成20年8月に#6000ダスターチェンベヤーを納入させていただきました、石川塗装工業株式会社様をご紹介いたします。
昭和59年に弊社#3000ダスターチェンベヤーをご導入、24年という長期に渡り稼動いただいておりましたが、老朽化等からコンベヤ更新をお考えになりました。
会社概要
- 所在地
- 静岡県浜松市
- 資本金
- 1000万円
- 創業
- 昭和39年2月
- 従業員
- 60名
- 敷地
- 建物:600坪、工場370坪
- 生産品目
- ・ピアノ外装塗装
・住設関係塗装
・自動車内装部材塗装
工場の概要
現在、高級車内装部材のウッドパネルを主に取り組まれている石川塗装工業株式会社様では、工場1階に研磨・仕上げ工程設備、2階に塗装・乾燥設備を配置しています。大手企業との取引の為、品質管理は徹底しており、品質管理の社内講習も行われています
設備の概要
ウッドパネルの塗装工程は、①木地着色→ ②中塗り→ ③上塗り→ ④研削・研磨→ ⑤最終検査となっています。その②中塗り工程で当社チェンベヤーを稼動していただいております。
- 形式:#6000ダスター(ヲサメ工業:特許製品)
全長約70m/速度3.6m/min - 最大ワーク重量:30Kg/ハンガー
2mピッチ全35ハンガー
塗装方法は、チェンベヤーに専用ハンガーを吊るし、その上にワークを載せ、ブースにてハ ンガーを回転させながらの手吹き塗装です。チェンベヤーを採用して工数削減、省力化によりウッドパネルの月産数は3~4万点を数えます。
設備更新のメリット
有機溶剤を使用しない粉体塗装は、地球環境にやさしく、安全性が高い
今回は老朽化に伴う設備更新ですが、更新に伴う他の部分でのメリットを石川米彦社長にお伺いしたところ、「同一塗料の複数回塗りからくる運搬工数削減」と「埃対策、異物混入防止」というお言葉をいただきました。更新前のチェンベヤーレール内部には、オイルが付着している埃や、金属粉が長年蓄積され、またレールにも痛み等が見受けられました。
もちろん塗装にとって埃は大敵。それを嫌うと同時にワークであるウッドパネルの品質向上を狙い、石川社長も更新を決心されたようでした。
更新後のチェンベヤーは音も無く稼動しております。また#3000タイプから#6000タイプに変更されたので、レールのパンク(チェンによる内部からの破砕)もしばらくは心配なさそうです。現在は更なる省力化、機能性を考慮して新規ハンガーの採用をお考えです。
今回掲載にあたり、石川塗装工業株式会社、石川米彦社長にお忙しい中時間を割いていただき大変感謝しております。 厚く御礼申し上げます。